2人展 -さよなら△ またきて□- 2024.6.8 - 6.29
オープニングレセプション 6月8日(土) 16:00〜18:30
オープニングレセプション 6月8日(土) 16:00〜18:30
このたび和田画廊はあやいろと野村絵梨による2人展「さよなら△ またきて□」を開催いたします。 懐かしさを感じる風景と自らの幼少期の記憶を織り交ぜて作品を生み出すあやいろ。本展では、作家の記憶を辿りながら普段あまり描かれることのない子どもを取り巻く生活の風景に着目しています。郷愁を含み子どもたちの生活を俯瞰する視点で描かれる作品は、澱みのない無垢な好奇心とあたたかさに包まれるような感覚を与えます。 身近な空間にある生活の痕跡「垢」のついたものをスタイロフォームで表現する野村絵梨。本展の作品は、作家のフィルターを通した丸みのある優しいフォルムと「もの」だけで表現される子どもの生活の痕跡が鑑賞者それぞれに物語を与え、子どもの視点について熟考を促します。 あの頃から現代まで、子どもたちのささやかで小さな記憶のかけらが鑑賞者の五感を刺激することでしょう。 ARTIST STATEMENT あやいろ- 野村さんの「生活の痕跡」という発想を参考に、これまであまり焦点を当てることがなかった日常生活を題材に制作した。 断片的な記憶をもとに、子供の頃の何気ない日常のワンシーンや、当時馴染み深かったアイテムを再現。今回は、普段描いている自らの幼少期を投影した子供の姿をあえて省くことで、日常生活をより客観的に描くことに挑戦した。 大人になった今、過去を振り返ったからこそ気付く、当時の日々の小さな幸せを表現している。 野村絵梨- あやいろさんの作品から着想を得て「子供の生活」から生まれた痕跡をモチーフに制作した。 この展示の前にも、偶然子供をテーマにした作品展示に参加していた。その時は 「親から見た子供と過ごす日常」という視点で作品を制作していたが、今回はその視点を子供に切りかえ、子供が見ている風景を前提に制作している。 大人の生活と違うのは、ある種の汚れや、生活から生まれる垢のようなものと向き合う距離が近いことだ。 この展示を通して、生活の痕跡や汚れとの距離感を一度捉え直したいと思う。 PROFILE あやいろ | AyaÏro 東京都生まれ。東京外国語大学英語専攻卒、ブリティッシュコロンビア大学留学。 語学を勉強していた大学時代、海外の文化に多く触れていく中で、自分が生まれ育った土地や文化をより強く意識するようになり、独学で作品制作を開始。自らの原点を探るべく、さまざまな日本の原風景を、幼少期の記憶と織り交ぜながら、ポップかつノスタルジックに描いている。 主な個展に、2022年「Gifts from Heaven」(The Waluso Gallery/ロンドン)、2023年「Gifts from the Ancient Times」(Galerie Zberro/パリ)、2023年「夏の記憶」(Contemporary Tokyo / 東京)、2023年「日が暮れて」(奈良蔦屋書店/奈良)、2024年「!」(Contemporary Tokyo/東京・北京)など。その他国内外のグループ展やアートフェアに多数参加。2020年にザ・チョイス年度賞優秀賞。 野村絵梨|Eri Nomura 東京都生まれ。2019年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了。 生活から生まれる痕跡やある種の汚れをデフォルメし、かわいくポップな彫刻を制作している。実生活では消されていく垢のようなものに焦点が当たるよう、制作している。現在は、子供に美術を身近に感じてもらうために、制作活動と並行してねんど遊びワークショップを企画・開催している。 主な展覧会に、2023年 個展「垢も身のうち」( WADA GAROU TOKYO Lab &AMMON TOKYO、東京)、2024年「第27回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館、神奈川)、2024年グループ展「KODOMO CIBONE」(CIBONE、東京)がある。 INFORMATION
あやいろ 野村絵梨 2人展「さよなら△ またきて□」 2024年6月8日(土) – 6月29日(土) 時間:火〜土 13:00 - 18:30(休廊日:日・月・祝) オープニングレセプション 6月8日 16:00〜18:30 WADA GAROU TOKYO Lab. 〒104-0061東京都中央区銀座3-5-16 マツザワ第8ビル3F Tel/Fax:03-6263-2404 | Email:[email protected] |