Seung Lee スン・リー 個展 2024.4.5 - 4.27
このたび和田画廊はスン・リーの個展を開催いたします。
スン・リーは15歳のときに韓国からアメリカに渡った壮年の画家です。故郷から遠く離れた地で西洋の影響も大きく受けてきた彼は、どんな環境でも確かに美しく佇む「竹」にアジアの精神と美学を支える強い姿を見ました。 「竹」は力強さと柔軟性、そして健康の象徴でありながら、古代から現代まで続く歴史を象徴しているようでもあります。東洋と西洋、どちらの文化も経験してきたリーが紡ぎ出す線は優美な竹を描きながら同時に移民として遠い土地へ渡った彼の心理的葛藤を含み、それが彼を形成する大きな美学へと繋がっています。その存在は多様性を支えながら歴史を語っているようです。是非この機会に作品をご高覧ください。 ARTIST STATEMENT わたしにとって創作とは、傑作を作ろうとすることよりもセラピーのような習慣になっています。視覚的な日記のようなものです。アートは人生であり、人生はアート。言葉も文化も知らないままアメリカに来て以来、アート制作は私にとって自分の考えや感情を表現する方法、つまり生き残るために必要なツールとなりました。もっと大きな視点で見れば、わたしは日々の経験や考えをできるだけ正直に、時代を超越できるようなアートとして表現したいと思っています。(作家インタビューより) INFORMATION
Seung Lee スン・リー 個展 2024年4月5日(金) – 4月27日(土) 時間:火〜土 13:00 - 18:30(休廊日:日・月・祝) Wada Garou Tokyo 〒104-0061東京都中央区銀座3-5-16 マツザワ第10ビル3F PROFILE スン・リー | Seung Lee 韓国に生まれアメリカで育つ。ロングアイランド大学ポスト校にて美術・大学院ディレクター兼教授を務める。インスティテュート・カレッジ・オブ・アートでドローイングの学士号を、ニューヨーク州ブルックリンのプラット・インスティテュートで絵画の修士号を取得。 絵画、ドローイング、大規模なインスタレーションは、アメリカ国内だけでなく国際的に広く展示されている。イタリア、フランス、ドイツ、日本、中国、韓国など世界各地で展覧会を開催。ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ多くの批評誌に取り上げられる。ニューヨーク州知事やニュージャージー市長、韓国美術協会より「ベスト・インターナショナル・コリアンアーティスト」として表彰。全米芸術基金やニューヨークのアーティストのための分散化助成金のイベントなどをはじめ多くの美術館や祭典で招待パネリストを務める。 |